親に認知症あるいは軽度認知障害(MCI)の徴候が現れ始めたなと感じたら、皆さんはどうしますか?
もう片親がまだ元気で頭も大丈夫なのであれば、子が口を出す場面でもないのでしょうが、両親とも不健康だったり、どちらかがもう先立っていたり、ましてや遠い実家で親だけが暮らしていたりすれば、いろいろと心配ですよね。
「休眠口座」になるのを防ぐ
親の身体も心配ですが、お金のことも心配になりませんか?
近年、日本全体で1年間に800億円を超えるお金が休眠口座となっているそうです。
その巨額のお金の多くは、口座名義人が死亡もしくは認知症などになり、相続人等にも把握されないまま休眠口座になったもので、そのまま10年経てば銀行などに取得されてしまいます。というか、あることすら認識されずに放置されているお金がこれだけあるということです。
認知症になってしまうと、原則としてお金が引き出せなくなります。
子供や孫の名義で通帳を作って本人には黙って貯めておき、いずれ渡してやろうと思っている場合(「名義預金」といいます。)もあります。
認知症が進んでくると、徘徊や意味不明の行動をするようになるので、通帳やその他大事なものも無くしてしまったりして、預金のありかすらわからなくなったりします。名義預金も名義人がその認識すらしていないため、払い戻し請求もされず放置されます。
うちの母の場合はこんな感じでした。
84歳で認知症の徴候が現れ、当初は自宅+通所デイケア等でしのいでいましたが、そのうち徘徊が始まり、1年も経たずに認知症対応グループホームに入れないといけなくなりました。
その間、月に1~2回は長崎~大阪間を行き来し、ケアマネさんとの相談・調整、ホームヘルパーさんへの依頼や老人ホーム探しなど、いろいろと手数が掛かりました。
だんだん、お金の管理もできなくなってきていたので、まだ認知症が軽度で調子が良い時に、ハガキが来ていた銀行や郵便局に母を連れてゆき、通帳の再発行、印鑑の作成登録、暗証番号の再設定などを、何とかしてもらうことができました。
ウチの場合は地銀と郵貯だったのでなんとか間に合いましたが、メガバンク(都市銀行)などのお堅いところでは、同じようにいくとは限りません。
また、認知症がかなり進んでしまってからだと、難しくなっていたと思います。